今年はあの団塊の世代が全員72歳以上の高齢者となってしまいましたが、これらの世代では、温度計と言えばすぐ頭に浮かんでくるのが学校に備え付けられている大きな温度計です。学校のは大変大きなもので、かなりの長さがありました。そこでは当番がいたりして、毎日温度と湿度を記録させられましたが、万が一それを怠ったりすると大変です。担任の先生から大変なお叱りを受けることもありました。
今ではあの懐かしい温度計はあまり使われていません。温度を計測するのもIT技術とコンピューターの時代となっています。それで特別なセンサーというものが開発されました。様々な種類がありますが、大きな特徴はリアルタイムで温度測定ができるということではないでしょうか。
これらの計測器には2種類のタイプがあります。一つのタイプは、計測値の読み取り部分とセンサーが直結されている一体型です。これには病院で使われる体温計などが含まれます。昔の病院では体温を測るのに、1分か2分という長い時間、待たなければなりませんでした。
今の病院の体温測定はリアルタイムです。それもIT技術の進化の賜物です。センサーがリアルタイムで人間の体温を捉えてくれるので、すぐにデジタル表示されるようになったということです。病院通いも、時間がかからないので、患者の負担を大いに軽くしてくれています。
もうひとつのタイプはセンサーと温度計測の読み取り部分が、長いコードで接続されているものです。このタイプは食品の製造工場で数多く見かけることができます。直接食品の温度を測定しますので、センサーを消毒する必要があるからです。