センサー, 工場/機械, 温度計

スマートフォンなどの内部温度計に使うセンサー

温度計と聞いたとき、部屋の温度をデジタル表示するものをイメージされる人は多いのではないでしょうか。熱帯魚を飼育されている人などの場合は、水温を監視するための温度計をイメージしたり揚げ物を作るときに使う油の温度を知る目的で利用する温度計など、いずれも温度と数値化させる道具の印象が強いといっても過言ではありません。普段利用しているスマートフォンの内部には、電子回路を制御する目的で温度センサーが内蔵されています。温度センサーは数値化させることを目的にしているわけでなく、変化量を見て適切な動作を行うなどの目的で使用される温度センサーです。

主にサーミスタと呼ぶ電子部品が使用されていますが、サーミスタには特性により3種類に分類が行われます。温度が高くなると抵抗値が下がる特性を持つのがNTCサーミスタで、逆に温度が高くなると抵抗値が上がる特性を持つのがPTCサーミスタです。もう一つはCTRサーミスタで、負の特性を持つ点においてはNTCと同様ではあるけれども、PTCと同じく特定範囲で感度が良くなるなどの特徴を持ちます。高温になる部分にサーミスタを取り付ける、NTCタイプは温度が高くなると抵抗値が下がる性質があるため、その抵抗値の変化量を監視して適切な電子回路を動作させるなどの目的で使用されます。

スマートフォンが快適に動作するのは、このような温度計ともいえるセンサーが内部に取り付けられているためです。

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