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義務化で話題のHACCP!その歴史

世界中で採用されている衛生管理の国際標準がHACCPです。主に食品製造や加工、原材料の製造、流通や販売まで幅広い食品関連業種を対象にしたもので、食中毒や異物混入など食品に関係したさまざまなトラブルを予防と迅速な対策をプランや文書として策定し記録保存することが求められます。日本では2020年6月1日、食品衛生法で導入が義務付けられており、1年の猶予期間を経た2021年5月1日から本格的に運用が開始され、各地自体の保健所が、業者を訪れてのHACCPの進行状況の確認などを確認されます。日本で本格的な導入が進められているHACCPは、1960年のアメリカで誕生しています。

当時、アポロ計画に力を入れいてたアメリカでは、宇宙における食生活の衛生基準を定める必要性から食品に潜む様々な危険要因の分析と対策、検証と更新などを含むガイドラインを定めました。食品の原料から加工・製造、出荷までの一環した安全性を担保することに特化することで、宇宙でも安心して食事をできるようになったのです。その後、1973年にアメリカ食品医薬品局が採用したことを機に一般的な食品の安全を守る基準として認知されるようになり、日本では1975年に「危害分析重要管理点」と紹介されました。すでに国際標準機構(ISO)のISO22000として採用されており、日本の食品メーカーの多くが取得しています。

2021年5月1日から本格運用されるHACCPは、大手企業だけでなく50~300人前後の中小業者も対象に加えました。食中毒などの発生が中小の飲食店を中心に起きているため、義務化により安全を確保するとともに問題発生時の原因となった工程を把握するのに役立ちます。

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